2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

実在

A:「これまでイロイロと計算して来たけど、未だに量子が実在するかどうかが疑問なんだ。」 B:「では、君は粒子が実在すると思ってるの?」 A:「そりゃそうでしょ。」 B:「科学理論はもともと、何かの存在を証明できるような代物ではないんだけどね。…

振り出し

A:「ところで、h=2πとしたシュレーディンガー方程式、i∂tψ=Hψに、 H=√((Pc)^2+(m・c^2)^2)を入れて解くことができるの?」 B:「そのままでは、√があるから、ちょっと厄介だ。それでi∂tをもう一回使うと、こうなる(*1)。 Pを、−i∇…

統合

A:「何か言いたそうだけど。」 B:「あまりでしゃばるのは良くないと思って。でも、少しいいかな?」 A:「どうぞ。」 B:「これまでの結果をまとめると、演算子Aの変換式はこうなる(*1)。 A0はA(x0,t0)のこと。」 A:「x=0のときは、時…

時間

A:「お次は時間演算子Tといってみよう。」 B:「大分調子が上がってるみたいね。僕の出番はないみたいね。」 A:「君はオチを考えてればいい。」 B:「計算する方が楽だよ。」 A:「まぁ、そう言わずに。 T=WT0W^から出発して、見やすい形にして…

ゼロ

A:「さてと、今日は位置演算子Xをもう少しいじってみようと思うんだけど、どうかな?」 B:「お好きなように。」 A:「では、X=WX0W^から出発して、見やすい形にしてみよう。 exp(iP0x)とX0の交換関係は、こうなる(*1)。」 B:「ここでは…

同様

A:「前回と同様のことを位置演算子Xで計算してみるとこうなる(*1)。 W=exp(iP0x)で、W^=exp(−iP0x)だよ。」 B:「このP0は、時刻t0でのx方向の運動量演算子P(t0)のことだね。」 A:「演算子Aで、∂xA=0とした場合、ハイゼン…

変換

A:「試行錯誤の末に分かったのは、ハイゼンベルクの波動関数φに、exp(−i・H0・t)をかけるとシュレーディンガーの波動関数Ψが出てくるってことなんだ。」 B:「変換に使った演算子はどうやって思い付いたの?」 A:「演算子E=H(t0)をexp(−iωt)…

夏の日

A:「今日は僕が少し量子力学について自由研究をしてきたから説明しようと思うんだけど。」 B:「この暑い日にそんなことを君が始めようとしてるってことは、熱帯夜の影響が脳に出て来たんじゃないの?」 A:「知恵熱と熱波のダブルパンチのせい、ってこ…