第2の壁

A:「ここでお別れだ。」
G:「でも、わたしがこのまま壁の向こう側へ行ってしまったら、因果律に矛盾しない?」
A:「その心配は御無用。途中から気づいてたよ。
   タイムトリップは、香水とこの人形を使った一種の催眠術だってこと。
   僕は、君が見せてくれたバーチャル・リアリティの中にいたんだ。」
G:「騙されたフリをしてたの?」
A:「なかなか面白かったからね。」
G:「でしょう?」
A:「ああ。もう人形は必要ないから返すよ。」
G:「私の未来はあなたのチーム文殊が開発する技術にかかってるんだから、しっかりやってね!」
A:「ラージャー。」