2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

分母

A:「Vが光速cの時はどうなるの?」 B:「βが1だから、分母の√(1−β^2)はゼロとなる。これがクセモノなんだ。ゼロで割ると無限大がでてくるからね。光速の壁は、√内の式で決まるってのが問題の根源だ。」 A:「βが1より大きいときには、√内が負にな…

正体

A:「今日はβが何かをつきとめる日だ。」 B:「変換式を覚えてる?」 A:「忘れた。」 B:「そう思って、ここに用意してあるよ(*1)」 A:「さっそく、使ってみよう。」 B:「君が一定の速さvで走っているとする。」 A:「x=v・tだ。」 B:…

遭遇

A:「混合座標同士の変換を求めればいいことは分かったけど。」 B:「ここで、X’=a・X、T’=b・Tとおいてみると、a・b=1を満たす必要があるから、aとbは逆数の関係にある。混合座標を元の座標に戻せば、x’、t’とx、tとの関係式が出てくる…

混合

A:「光速一定の原理を満たす変換をどうやって探したらいい?」 B:「普通のやり方では、変換マトリックスTijの成分を未知数として、(x’)^2−(c・t')^2=x^2−(c・t)^2 に代入して、係数同士の関係を求めるんだ。やってみようか?」 A:「メン…

ピタゴラス

A:「ところで、これまで1次元の前提でやってきたけど、3次元の場合、光の式はどうなるの?」 B:「x,y,zの位置成分があるから、君の座標では、x^2+y^2+z^2=(c・t)^2 となる。」 A:「ピタゴラスの定理か。発見者は違う人らしいけど。」 …

停止

A:「結局、ガリレイ変換モドキで全ての説明がつけられるの?」 B:「もし、そうなら、アインシュタインは歴史上の人物でなくなってるはずだ。」 A:「昨日考えたんだけど、V=cとして、x’=x−c・tで、光の式x=c・tを代入すると、x’=0となる…

ずれ

A:「さて、今回はモヤモヤの解消といってみよう。」 B:「何かいい考えでも浮かんだ?」 A:「ゼンゼン。」 B:「では、ちょっと視点を変えて、位置と時間のずらしをやってみよう。 僕の位置x’を君の位置xからx0だけずらすと、x’=x+x0だ。」 A…

矛盾

A:「だいぶ、問題の核心に近づいてきたみたい。 僕の座標で真空中の光の式は、x=c・tとなる。」 B:「僕の場合、x’=c・t’になるってのが、光速一定の原理だ。」 A:「では、さっそくガリレイ変換を試してみると、 x’/t’=(x±V・t)/t=…