遭遇
A:「混合座標同士の変換を求めればいいことは分かったけど。」
B:「ここで、X’=a・X、T’=b・Tとおいてみると、a・b=1を満たす必要があるから、aとbは逆数の関係にある。混合座標を元の座標に戻せば、x’、t’とx、tとの関係式が出てくる(*1)。ShとChの比をβとおくんだ。」
A:「βって何?」
B:「今のところは謎だよ。Vに関係すると思うけど。」
A:「結局、何が分かったの?」
B:「xやtの係数の分母に√(1−β^2)が出てきて、x’の式では、tの係数の分子がβ・cで・・・」
A:「何のことかさっぱりだ。」
B:「βの正体が不明だから、今は未知との遭遇ってところかな?」
(*1)
X’=x’+c・t'=a・(x+c・t)
T’=x’−c・t'=b・(x−c・t)
ここで、b=1/a
Ch=(a+1/a)/2 Sh=(a−1/a)/2 とおく(Ch^2−Sh^2=1の関係がある)。
∴ x’=Ch・x+(Sh・c)・t
t’=(Sh/c)・x+Ch・t
ここで、β=Sh/Chとおくと、
a>0の場合、Ch=1/√(1−β^2)、Sh=β/√(1−β^2)