貢献
A:「不確定性関係から、
<Δ(mv)>・<Δx1> ≧ 1/2
で、h=2πとしてます。 <>は誤差記号です。
<ΔE>・<Δt> > <ΔP1>・<Δx1> ≧ 1/2
になります。」
M:この場合、<Z>は揺らぎによるZの偏差を表す。
速さvが光速cよりも十分に小さいときには、v/cをゼロとおいて、
<ΔP1>・<Δx1> =0が得られる。
つまり、 運動量と位置は正確に測れるが、<ΔE>・<Δt>はゼロにはならんのだから、そうはトンマが卸さない。」
A:「トンマ?」
M:「もとい、問屋だ。」
A:「光でシャッタを動かせるくらいなら、ふらふらしててどっちも正確に測定できないと思いますけど。
シャッタの開く時間が確定しないことは分かります。」
M:「箱の中の光はシャッタの隙間を狙って飛び出そうとするが、常に出られるワケではない。
Δtが一定しないから、箱の中では光のエネルギーが揺らいでいる。
この箱を作って実験するときに注意しなければならないのは、外から光が箱の中に入らないようにすることだ。」
A:「そんな箱を作って、何の役に立つんですか?」
M:「役に立つかだと!
それは他の誰かが考えればいいことだ。些細なことに気をかけてはいけない。
もし君が科学に貢献したいと思っているなら、そのような考えは早く捨て去ることだ。」
A:「なるほど。
原子爆弾を作ってから、その使い途を考えるワケですか。」