定義


C:「exp()内に虚数単位iがでてこないようにするには、
  Ik=−iσk
  と置き換えればいい。
  Ikを2乗すると、−σ0だから、ついでに σ0=I0 と書くことにする(*1)。」
A:「I1とI2の掛け算は、−σ1σ2=−iσ3=I3になる。」
C:「I2・I3=I1と、I3・I1=I2が判る。要するに順繰りに計算できる。」
A:「Ikの定義でマイナスがつくのは、掛け算の結果で符号が変わらないようにするためか。」
C:「そういうこと。
   Jk=−σk=−i ・Ikで定義すると、Jkの2乗はI0になる。」
A:「J1とJ2の掛け算は、σ1σ2=iσ3=−I3になる。」
C:「J2・J3=−I1と、J3・J1=−I2となる。」
A:「Jどうしの掛け算ではJが出てこないな。」
C:「I0とIkを含めた掛け算ではJはでてこない。
  Ik・Jk=−i・(Ik)^2=i ・I0になる。
A:「I1・J2=iσ1σ2=J3
 I2・J3=iσ2σ3=J1
 I3・J1=iσ3σ1=J2 だ。」
C:「計算にも慣れてきたところで、この前の変換式を少し書き換えると、こうなる(*2)。」
A:「確かにexp(−2θI1)の形になってる。」

(*1)
 Xμ・σμ=X0・I0+i (Xk・Ik)
Xμ・μσ=X0・I0−i (Xk・Ik)
(*2)
X2I2(S*)^2=X2(I0cos2θ−I1sin2θ)I2
X3I3(S*)^2=X3(I0cos2θ−I1sin2θ)I3