公式

G:「公式は見つかった?」
A:「なんとかね(*1)。」
G:「なかなかやるじゃないの。」
A:「クロネッカーのデルタ記号を使ったんだ(*2)。
  多少計算して、憶えやすいように符号を工夫した。」
G:「それで使ってみたの?」
A:「勿論、公式としては少し長いような気がするけど。
  [K2,K3]の場合、K2=L31、K3=L12だから、
  a=3 b=j=1 k=2だ。
  Lakδbjだけが残って、-iL32=iL23=iK1となる。
  同じようにすると、 [K3,K1]では、-iL13=iL31=iK2となる。」
G:「まとめると、こう書けるわね(*3)。
  完全反対称テンソルεabcのことは覚えてるでしょ(*4)。
A:「なんだ、パウリ行列のときと同じような関係じゃないか(2がない)。
   最初からそれを教えてくれればいいのに。」
G:「そんなんじゃ、君のためにならないわ。それに今回はL0bがあるんだから。」

(*1)
  [Lab,Ljk]=i[(Lajδbk + Lbkδaj)−(Lbjδak + Lakδbj)]  :直交群O(N)の場合。 ローレンツ群O(3,1)ではδ→η(ミンコフスキー計量)

(*2)
  ∂Lab/∂Pj=Xaδbj −Xbδaj 
  ∂Lab/∂Xj=Pbδaj −Paδbj 

(*3)
[Ka,Kb]=iεabc Kc (a,b,c=1〜3)

(*4)
   2012年11月15日 :反交換関係