C:「君が一所懸命にローレンツ変換の計算をしても一生のうちに役立つ機会は多分1回未満だ。
  でも、回転行列は今後も使う機会があると思うから憶えておいて損はないよ。試験にも出るんだから。」
A:「そうなんだよな。僕の場合、何かというと役に立たない計算をしてるように言われるんだ。」
G:「こんなところで話を盛り下げてるのは、君たちだったのね。ふたりは知り合いだったの?」
A:「噂をすれば影。」
G:「何の話?」
A:「こっちの話。この人は計算の得意な」
G:「知ってるわよ。幼馴染だもの。」
A:「え! そうなの?」
C:「まぁ。そういうこと。僕はこの辺で失礼するよ。」
A:「そういうことは最初に言ってくれないと。」
G:「また役に立たない計算でもしてたんでしょ。」
A:「・・・。」
G:「彼は大病院の御曹司よ。」
A:「家業ってのは医者のことだったのか。」