A:「ところで、これまでは光が真っ直ぐに進むイメージでやってきたけど、光は波として伝わるんじゃないの?
  波長λと振動数νを掛けると光速cになる。」
B:「波長λは1周期Tでの長さで、振動数νは周期Tの逆数だから、
   λをTで割ると、1秒間に進む波の距離、速さになるのさ。」
A:「波の式は、僕の座標で関数を使ってφ(x/λ−t/T)だ。」
B:「()内を位相と呼んでる。君の座標で(x1,t1)から(x2,t2)に進む波の位相が同じとして、x2−x1と、t2−t1との比が求まる(*1)」
A:「これを位相速度と呼ぶらしいよ。」
B:「φ(x/λ−t/T)はx軸の正方向に進む波を表すんだ。」
A:「x軸の負方向に進む波の式はφ(x/λ+t/T)でいいよね。」
B:「係数aとbを使って両方を重ね合わせると、a・φ(x/λ+t/T)+b・φ(x/λ−t/T)になる。」
A:「光の波は光速cで伝わるから()内は(x±ct)/λになる。」
B:「分子の(x+ct)と(x−ct)を掛けると、どこかで見たような式になるよ。」
A:「では、波に揺られて、ゆるりと参ろうか。」

(*1) x2/λ−t2/T=x1/λ−t1/T
     (x2−x1)/λ=(t2−t1)/T
     (x2−x1)/(t2−t1)=λ/T=Vp