運動量

A:「力が質量と加速度の積だとすると、質量と速度の積は何?」
B:「それは運動量と呼んでる。」
A:「僕が2倍の速度で走れば、2倍の運動量ってことか。」
B:「同じ速度でも、君が僕を背負って走れば運動量は大きくなる。」
A:「僕の場合、目に見えない十字架を背負って生きてるから、
   その分、他の人よりも運動量は大きいはずだ。」
B:「それは兎も角、ものに力が働くと運動量が変化するっていうのが、力の方程式さ。
   外からの力が働かない場合、僕の運動量と君の運動量を足した合計は、時間に関係なく一定になる。」
A:「スケートリンク上で僕が君を押すと、お互いに反対方向に動いていくのは、そのせいだね。」
B:「なかなか、察しが良くなってきたね。ムズカシクいうと作用と反作用は向きが反対で同じ大きさってことになる。」
A:「君に誉められると、ついその反作用でクダラナイことを言い出しそうになるよ。」B:「そのツケはいつも、こっちにまわってくるんだ。」