次元

A:「直交する3本の軸を想像することはできるよ。」
B:「僕らは3次元人間だから、4次元の残り1軸がどこにあるのか、見当も付かない。」
A:「例えば、風船の中に君を閉じ込めたら?」
B:「当然、その外には出られない。」
A:「もし、君が4次元人間なら、その風船から何事もなかったかのように出て来れるさ。」
B:「つまり、僕らには分からないけど、秘密の抜け道があるってことだ。」
A:「4次元人間には、どーってことない技さ。」
B:「今時の子供も、そんなことでは驚かない。」
A:「じゃ、5次元空間ではどうなるの?」
B:「これ以上、アタマを混乱させるのは止めて、これから僕らは1次元人間ということにして、1本道しか通れないことにしよう。」