A:「どこに行くの?」
F:「近所の科学者がシュレーディンガーの実験箱を作ったので、猫を持ってくところ。」
A:「その猫で試すワケ?
  まだ子供じゃないか。」
F:「生まれてひと月目。」
A:「止めといた方がいい。シュレーディンガー方程式は猫の運命なんかに関知しないよ。
   猫が死んだって、その原子が消えてなくなることはないんだから。」
F:「コトがバレたら、多分動物愛護団体から苦情の嵐だろうな。」
A:「それに、シュレーディンガーは猫が嫌いだっただけかも知れないから。」
F:「分かったよ、この子猫は君が引き取って育ててくれ。」
A:「・・・。」