対角

G:「この間の続きは?」
A:「X=x0I+x1σ1
   T=x0I−x1σ1とおくと、真空中での光速一定の法則は
   X’T’=XTとなる。例によってこう(*1)おいて、ローレンツ変換式が出るはず。」
G:「また性懲りもなく、ローレンツ変換?」
A:「あぁ。計算してみたんだけど、うまくいかない。」
G:「coshθは行列の対角成分に出てくるけど、
   sinhθは違う位置にでるからね。」
A:「どうして知ってるの?」
G:「そもそもローレンツ変換式をちゃんと導いたのは、ローレンツじゃないからね。」
A:「え!そうなの? じゃ誰?」
G:「ポアンカレよ。」

(*1)
 X'=E(θ) ・X
 T'=E(−θ)・T

  E(±θ)=((exp(±θ),0),(0,exp(±θ)))