慣性

A:「車は急に止まれない。調子にのったときの僕はどうにも止まらない。」
B:「そういうのを、慣性の法則っていうらしい。」
A:「慣性って、どういうこと?」
B:「質量があると、惰性でダラダラするってことだよ。」
A:「コムズカシイ言葉を使って僕を遠ざけようとするワナだ。
   質量がないってのは、イマイチわからないね。」
B:「光と同じってことだ。つまり、常にせわしなく走り回っていなければならないから、たまには立ち止まって一休みしてみたいと思うだろうね。」
A:「僕には、その感性がない。」
B:「慣性があるんだから、落ち込むことだってあるさ。」