錬金術

A:「ニュートンのことをネットで調べたところ、錬金術に凝ってたことが判ったよ。」
G:「水銀から金を作り出そうっていう、ムシのいい技術のことね。」
A:「当時の化学は魔術とそう違わなかったらしい。
   まだ原子構造も判ってない時代だから。」
G:「化学反応のエネルギーレベルで原子核が変えられるはずないわ。」
A:「1699年、56歳のときに王立造幣局長になってるから、何かの情報を掴んでいるかも知れない。」
G:「彼は、造幣局勤務時代には、かなり裕福になったみたいで、南海会社株に多額の投資を行ったんだけど、結局は大損したっていう情報を掴んでるわ。」
A:「錬金術で損失を取り戻そうとしたのかな?」
G:「投資失敗前の時期に限定されるわね。」
A:「どうして?」
G:「人間不信が酷くなる前に訊きださないと。」